ファーストコンタクトから声をかけ続けてN年後に入社!のようなケースが増えている件

2022-09-15 23:56

エンジニア採用の話です。観測範囲ですが「2年間ずっと声かけ続けて入社してもらいました!」みたいなケースが増えていると感じます。その背景には、エンジニア採用の母集団形成の難しさがあげられるでしょう。

母集団形成は採用に重要と言われ続けていますが、1人の採用から逆算して、10000人にテンプレートのスカウトを送る行為は、おかしいと思わないのでしょうか? 1人にコンタクトして1人採用する世界がベストだったはずでは?

母集団形成の採用活動は、質の勝負ではなく、量の勝負になります。

アウトソース前提の採用活動になるので、委託先にとってはウハウハで、採用コンサルが基本的に称賛する方向にあるのも頷けます。ただ、その採用方法が自社の今のフェーズに合うのかどうかは本当よく考えたほうが良いでしょう。特に量の勝負ができないスタートアップ。

そして、採用したい人材は、本当にアウトソースで採用できる人材なのでしょうか?よく考えたいですね。

では、私の所属するチームの認識はどうか? アウトソースで優秀なエンジニアが採用できるほど、甘い世界ではないという認識を持っています。

現在採用で成功している企業(特にスタートアップ)は

  • かなり前からこの時流を読み、刹那的な採用から中長期的な採用にシフト
  • ファーストコンタクトから定期的に接点を持つというアクションを愚直に実行している
  • 現場のエンジニアが、上記アクションを推進している

中長期的な採用をやりきるために現場の協力が必要なのであって、刹那的な採用をするために現場に採用を求めている企業はどんどん競争力を失っていくと考えています(たまに見かけます)。また、組織崩壊のリスクも高まるので、転職先を選ぶという観点でも見ておくといいでしょう。

私のチームもずっと前からこの方針に切り替えてアクションしているのですが、ようやく芽がでてきたなあと感じています。そしてこの考え方と実行力は、他社が気軽に作ることのできない、競合優位性になると信じています。